AntigravityでClaude Codeを活用するということ
2026年3月23日

Claude Code vs Google Antigravityの記事をよく見るけど
「AI コーディングツールを使ってみたいけど、Claude Code と Google Antigravity ってどっちがいいの?」
2026年、AI を活用したソフトウェア開発は完全にメインストリームになりました。その中でも特に注目されているのが、Anthropic の Claude Code と Google の Antigravity です。どちらも「AI エージェントにコードを書かせる」というコンセプトは共通していますが、設計思想・使い勝手・料金体系は大きく異なります。
この記事では、両ツールの特徴を 7 つの観点から比較してみます!
そもそも Claude Code / Antigravity とは?
Claude Code
Anthropic が開発した AI コーディングツールです。ターミナル(CLI)を中心に、VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・ブラウザなど幅広い環境で動作します。
最大の特徴は 「ターミナルファースト」 のアプローチ。開発者がコマンドラインから自然言語で指示を出し、Claude がコードベース全体を理解した上で、ファイルの読み書き・コマンド実行・git 操作まで一気通貫で行います。
Google Antigravity
Google が 2025年11月に発表した AI 搭載の統合開発環境(IDE)です。VS Code をベースにしたスタンドアロンアプリで、Windows・macOS・Linux に対応しています。
最大の特徴は 「エージェントファースト」 のアプローチ。タスクを入力すると、AI エージェントが自ら計画を立て、コードを書き、テストを実行し、検証済みの結果を返してくれます。
1. アーキテクチャの違い
両ツールの設計思想は根本的に異なります。
| 観点 | Claude Code | Antigravity |
|---|---|---|
| 設計思想 | ターミナルファースト | エージェントファースト |
| 人間の関与 | 人間が逐次承認・操作 | エージェントが自律的に実行 |
| ベース | 独自 CLI + エディター拡張 | VS Code フォーク(スタンドアロン IDE) |
| AI モデル | Claude Opus 4.6 / Sonnet 4.6 | Gemini 3 Pro / Claude Sonnet 4.6 / GPT-OSS |
- ▸Claude Code は「人間がハンドルを握り、AI がナビゲーションする」イメージです。操作の前に承認を求めるため、開発者が常にコントロールを保てます。
- ▸Antigravity は「AI がドライバーで、人間はマネージャー」というイメージ。タスクを投げたら、エージェントが計画から検証までを自律的に進めます。
2. 対応環境の比較
| 環境 | Claude Code | Antigravity |
|---|---|---|
| ターミナル (CLI) | フル対応 | エージェント経由で利用 |
| VS Code | 拡張機能で対応 | ベース IDE そのもの |
| JetBrains | プラグインで対応 | 非対応 |
| デスクトップアプリ | 専用アプリあり | IDE 自体がアプリ |
| ブラウザ | claude.ai/code で対応 | 非対応(ローカルのみ) |
| モバイル | iOS アプリ経由で操作可能 | 非対応 |
Claude Code は「好きな環境で使える」柔軟さが魅力です。対して Antigravity は IDE そのものであるため、ツールの切り替えが不要という利点があります。
3. エージェント機能の比較
Claude Code のエージェント機能
- ▸
/compactでコンテキストを圧縮しながらセッションを管理 - ▸複数のサブエージェントを生成して並列処理
- ▸Agent SDK で完全カスタムのエージェントを構築可能
- ▸MCP (Model Context Protocol) で外部ツール(Slack, Jira等)と連携
- ▸
CLAUDE.mdでプロジェクト固有のルールを設定
Antigravity のエージェント機能
- ▸Gravity Mode: タスク入力から自律実行までを完結
- ▸Manager Surface: 複数エージェントを並列監視するダッシュボード
- ▸ブラウザ統合による自動コードテスト実行
- ▸Rules / Workflows: エージェントのルール設定とカスタムワークフロー
- ▸画像生成機能を内蔵し、UIアセットを自動生成
比較ポイント: > 開発者が細かくコントロールしたいなら Claude Code、タスクを丸投げして自動化したいなら Antigravity が強力です。
4. 使える AI モデル
| モデル | Claude Code | Antigravity |
|---|---|---|
| Claude Opus 4.6 | デフォルト使用可能 | 非対応 |
| Claude Sonnet 4.6 | デフォルト使用可能 | 対応 |
| Gemini 3 Pro | 非対応 | デフォルト使用可能 |
| Gemini 3.1 Flash | 非対応 | Free プランで使用可能 |
| GPT-OSS | 非対応 | 対応 |
Claude Code は最高性能の Opus 4.6 が使えるのが強みです。Antigravity は複数ベンダーのモデルをタスクに応じて選べる柔軟性があります。
5. 料金プランの比較
Claude Code の料金
※利用には最低でも Pro プラン(月額 $20)が必要です。
| プラン | 月額 | Claude Code の利用 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 利用不可 |
| Pro | $20 (約¥3,120) | 利用可能(標準的) |
| Max 5x | $100 (約¥15,600) | 利用可能(ヘビーユース) |
| Max 20x | $200 (約¥31,200) | 利用可能(プロ・業務フル活用) |
Antigravity の料金
※パブリックプレビュー期間中の設定です。
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | Gemini 3.1 Flash 使用、提案 1日50回まで |
| Pro | $25 (約¥3,900) | Gemini 3.1 Pro / 無制限補完 |
| Enterprise | $45/席 (約¥7,020) | プライベートモデル / SOC 2 対応 |
6. メリット・デメリット
Claude Code
- ▸メリット:
- ▸最高品質のコード生成(Opus 4.6)
- ▸CLI・IDE・ブラウザなど圧倒的な環境柔軟性
- ▸承認フローによる高い安全性とコントロール
- ▸セキュリティ認証(SOC 2 / ISO 27001)取得済み
- ▸デメリット:
- ▸完全有料制(最低 $20〜)
- ▸ヘビーユース時のコストが高い
- ▸ターミナル操作に慣れが必要
Antigravity
- ▸メリット:
- ▸無料で手軽に始められる
- ▸エージェントによる完全自律実行
- ▸複数モデル(Gemini / Claude / GPT)の使い分け
- ▸画像生成内蔵など UI 開発に強い
- ▸デメリット:
- ▸プレビュー版のため動作が不安定な場合がある
- ▸VS Code 拡張機能の互換性が不完全
- ▸PC 負荷(バッテリー・CPU)が大きい
7. どんな人にどちらがおすすめ?
初心者(学習中・副業初級者)
Antigravity をまず試してみてください。
- ▸無料で始められ、GUI 中心で直感的に操作できます。
- ▸AI が計画から実行まで代行してくれるため、知識が少なくても成果が出やすいです。
中級者・エンジニア(実務家)
用途に応じた 使い分け がベストです。
- ▸実務・重要プロジェクト: 高精度・安全な Claude Code
- ▸プロトタイプ・実験: 低コストで高速な Antigravity
まとめ:比較一覧表
| 観点 | Claude Code | Antigravity |
|---|---|---|
| 開発元 | Anthropic | |
| 設計思想 | ターミナルファースト | エージェントファースト |
| 最低価格 | $20/月〜 | 無料(プレビュー中) |
| 最高性能モデル | Claude Opus 4.6 | Gemini 3 Pro |
| 対応環境 | CLI / IDE / Browser / Mobile | スタンドアロン IDE |
| 自律性 | 中(承認ベース) | 高(自律実行) |
| 安定性 | 高 | 中 |
| 学習曲線 | やや高い | やや低い |
8. 【共生】まあまあ,そんな喧嘩せずにどっちも使ってみようよ!
賢い僕は,両者にそんなメリデメが会って悩むくらいなら,AntigravityでClaude Codeを使ってみればいいじゃん!と感じました.
併用することで下記のような使い方ができるんじゃないかな〜〜と想像してみました.
① 役割分担:マクロ(全体)とミクロ(詳細)
Antigravity と Claude Code を併用することで、AI の得意不得意を完璧に補完し合えます。
- ▸Antigravity(マクロ担当:プロジェクトの骨組み)
- ▸Gravity Mode を使い、「Next.js で認証機能付きのダッシュボードを作って」といった大きなタスクを投げます。
- ▸エージェントがファイル構造を自動生成し、必要なライブラリをインストール。
- ▸「全体として動く状態」までを高速に組み上げます。
- ▸Claude Code(ミクロ担当:ロジックの心臓部)
- ▸
Antigravity が作ったコードに対し、ターミナルからを起動。
claude - ▸
「この複雑な決済ロジックのバリデーションを、エッジケースを考慮して Opus 4.6 で書き直して」と指示。
- ▸
Opus 4.6 の深い推論能力を使い、バグのない精密なアルゴリズムを注入します。
- ▸
② Gemini と Claude による「AI ダブルチェック」
Antigravity の標準モデル(Gemini 3 Pro)と Claude Code(Opus 4.6)を同じ画面で共存させることで、AI 同士の相互検閲が可能になります。
_**デバッグ・ループ例:
- ▸Antigravity がコードを書き、内蔵の Ghost Runtimes でテストを実行。
- ▸テストが落ちた場合、そのログを Claude Code に読み込ませる(**_
claude "fix the test failure in ..."__)。
3. Claude が修正案を出し、Antigravity がそれを即座にプレビュー反映。
この「Gemini が作り、Claude が磨き上げる」工程により、人間は最終的な「承認ボタン」を押すだけの存在(真のマネージャー)へと昇華します。
③ コンテキスト管理の最適化
大規模プロジェクトにおいて、すべてのコードを Claude に読み込ませるとトークン消費(コスト)が跳ね上がります。
- ▸
Antigravity は Google の強みを活かし、数百万トークンの広大なコンテキストをバックグラウンドで把握し続けます(プロジェクト全体の地図を持つ)。
- ▸
Claude Code には、今まさに修正したい特定のディレクトリやファイルだけをで集中投下します。
/add
これにより、「全体像は Google が、特定の実装は Anthropic が」という、コストと精度の最適解が得られます。
9. 結論:2026年のエンジニアの選択の1つとして
「どの AI を使うか」で悩む時代は終わりました。これからは「どの AI をどこに配置するか」というAI オーケストレーション(指揮)の能力が求められます。
- ▸Antigravity を「万能な作業場」として使い、
- ▸Claude Code を「最高峰の知能」として呼び出す。
このハイブリッド戦略こそが、2026年における開発効率を最大化する唯一の回答です。
まずは Antigravity を立ち上げ、そのターミナルで
claude
と打ち込んでみてください。あなたの開発体験は、その瞬間に一段上の次元へ進むはずです。
8. 【実録】実際にハイブリッド運用してみた感想(メリット・デメリット)
ここからは、私が実際に「Antigravity × Claude Code」の構成で開発を行ってみた、生の声をお届けします。
実際に感じたメリット
- ▸
テスト環境の自動化が神がかっている
最大の収穫は、Antigravity の Ghost Runtimes です。コードを書いたそばから AI が勝手にテストを回してくれるので、人間がテストコマンドを打つ必要がありません。
ワークフロー:
1. Antigravity のエージェントにコードを書かせ、Ghost Runtimes でテスト実行。
2. テストが落ちたら、そのエラー結果をそのまま Claude Code に放り込んで修正させる。 この「自動テスト × 高精度修正」のループは、バグ取りの時間を劇的に減らしてくれます。 - ▸
Google エコシステムとの強力な連携
弊社ではドキュメント管理を Google Workspace で行っていますが、ここでの相性が抜群です。
Claude Code 単体では Google スプレッドシートなどを直接開くことはできません。しかし、Antigravity を介してスプシなどのドキュメントをインポートし、情報を与えた状態で Claude Code に渡すという力技が可能です。仕様書やデータ定義がスプシにある場合、この連携は手放せません。
実際に感じたデメリット
- ▸「AI 同士の連携」という新たなパズルClaude Code と Gemini(Antigravity)を併用するため、どちらに何をさせるか、どう情報を橋渡しするかという運用の工夫が不可欠です。 「Antigravity が書き換えた内容を Claude が把握していない」といったズレが起きないよう、人間がコンテキストを同期させる手間が発生します。
9. 結論:結局、どちらを使うべき?
数週間使い倒してみた私の結論はこうです。
「特段の理由がないなら、Claude Code 単体で十分。ただし、特定条件では最強の武器になる」
正直に言って、このハイブリッド構成を「十分に使いこなす」には、かなりハードルが高いな~と感じました。AI オーケストレーションの知識と、両方のツールのクセを理解する必要があるからです。
- ▸Claude Code 単体で良い人:
- ▸シンプルな Web 開発や、ロジック実装が中心の人。
- ▸複雑な設定に時間をかけたくない人。
- ▸Antigravity × Claude Code を選ぶべき人:
- ▸Ghost Runtimes による厳密なテスト駆動開発を AI に丸投げしたい。
- ▸Google スプレッドシートやドキュメントに仕様が詰まっており、それらをコンテキストとして活用したい。
比較一覧表
| 視点 | Claude Code (単体) | ハイブリッド構成 |
|---|---|---|
| 手軽さ | ◎ (すぐ始められる) | △ (設定と工夫が必要) |
| テストの楽さ | △ (手動で実行) | ◎ (Ghost Runtimes で自動化) |
| ドキュメント連携 | × (テキストのみ) | ◎ (Google Workspace 連携) |
| おすすめ度 | ほとんどのエンジニア向け | 効率を極めたいマニアックな開発者向け |
まずは Claude Code の Opus 4.6 の知能に触れてみて、「もっとテストを自動化したい」「Google の資料を読み込ませたい」という不満が出てきたタイミングで、Antigravity という器を導入してみるのが正解かもしれません。